フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記
ピアニストのフジコ・ヘミングさんが
1946年終戦翌年の夏休みに描いた
ひと夏の貴重な記録の絵日記が一冊の本となったものです。
表紙のような絵と文章がたくさん盛り込まれていて
見ても読んでも楽しめる内容になっています。
食べものの配給・家族・ピアノ・おしゃれ・お裁縫など
当時のくらしぶりも伝わってきて
とても興味深く読めました。
あこがれ・ときめき・夢見る14歳の少女の日常が
事細かに表現されていて
知らぬ間に自分もその中に入り込んでいってしまいます。
とてもカラフルでていねいに描かれた
色鮮やかな表現力
すなおな気持ちが書かれた文章
絵があると内容もすんなり入ってきます。
この絵がとても魅力的だったので
”読みたい!”と思ったきっかけでした。
お母さまから譲りうけたという大切な
巻末に収録されています。
音楽好きな方、必見ではないでしょうか。
それにしても芸術家というのは
音楽にしても絵にしてもすばらしく、
お裁縫でお人形まで作ってしまうという
つくづく才能があふれているなぁと
感心してしまいます。